2022.5.現在・水中ストロボ・ライトのバッテリー事情

2022.5.現在・水中ストロボ・ライトのバッテリー事情

 

マリンダイビングフェア2022 の報告の中で、

「AOI Limited UCS-Q1-RC ウルトラコンパクトストロボ RC」に

https://htmmarine.hatenablog.com/entry/2022/04/28/001433

書いた時に、バッテリーについてふれた。

 

 

それに対して、顧客からの質問に答える過程で、これは、書き残す必要があると考えた。

 

 

現在のデシタルカメラの進歩により、

陸上写真では、高感度化が可能になった恩恵で、内蔵ストロボがデシタルカメラから消えている。

 

この事は、スレーブTTLの進化版を使う水中写真では、今までのように外付けストロボが使えなくなり、ニコノスVが登場する以前のフィルムカメラで撮影して時代の様に、ストロボをマニアル発光で使い調整する能力が、必要がおきていると、以前、このブログで書いてきた。

 

もちろん、現在の水中ストロボは、マニアルで発光量を大きくしたり、小さくしたりする事が0.5絞り段の細かい変化量で可能になっているので、一度慣れてしまえば、フィルム時代とくらべものにならないほど、楽になっている。

 

しかし、誰にも、瞬間に強いとは言えない。

ここに、プロ・セミプロ・アマ・初心者に、大きな技術の差が生まれてしまう。

 

その為、各社水中カメラ用品メーカーは、水中用のスレーブ(光りファイバー式)TTLに適応するコンバーターを開発して対応しているが、各社カメラとの組み合わせ、ストロボとの組み合わせに制限がおきてしまったり、性能が、発揮できなかったりしている。

 

やっと、ストロボメーカーと、ハウジングメーカーが一社内のINONには、それが可能になったと言え、

この組み合わせなら、今まで、不可能だった撮影をそれなりのスキルでも、可能にするだろう。

 

それ以外の組み合わせのメーカー陣も、これからは、なお一層、開発に力が入るだろう。

 

 

それとは、別に、陸上カメラの世界では、残念ながら、ストロボ(フラッシュ)の需要は減少の一途である。

 

残念だか、メーカー純正ストロボの生産も、OEM先になり、内部パーツは共通化をせまられている現状である。

これは、内部の主要パーツメーカーが、製造コストを考えて、数が集まらない限り生産しない姿勢にシフトしているからである。

 

そうなると、中身の共通化はせまられる問題である。

 

現在、通常の陸上の仕事撮影では、コンデンサーをフル活用するために、バッテリーパックや、直接家庭用電源から変換機を使い、必要な電圧・電量を確保している。

 

水中では、ニッケル水素充電池の単三型を主に使ってきている。

これは、安全性か優先されているからである。

 

ストロボ開発当初は、今のように、海外僻地でのダイビングの場合、充電のリスクも大きかった。

電圧・発電量が安定しない発電機で発電していたからである。

その様な場所では、その様な対処をしたバッテリーチャージを使っても、とても、危険であった。

自分のいたマレーシアの島では、自前で安定化電源を購入して、電圧を安定化して、さらに、保護機能の高いバッテリーチャージを使っていた。

しかし、複数のゲストが電圧を考えないで、たこ足でつなぐため、安定化電源は、1年たたないで、壊れた。

そう、そんな時、単三型なら普通のマンガン型でも、アルカリ乾電池でも手配できれば撮影が可能であった。

 

陸上撮影並みのリサイクルタイムや、発光回数を求めるなら、

専用のリチウムイオン電池を使うしかない。

 

このリチウムイオン電池は、小型する事はとても難しい。

その為、日本ではあまり聞きなれない数字であらわされたセル(電池こと)を使う事になる。

これが厄介で、簡単に書くと、安全装置がとても重要になる。

 

このリチウムイオン電池のトラブルで、発火事故が多数おきている。

輸送中の飛行機が落ちるなんて事件もおきている。

最近は、機内預入はできないで、手荷物で持ち込む事になるのだが、これにも、制限がある。

日本の航空システムでは、持ち物検査の時に、チェックを受ける事になる。

電気工具用や、釣り具の電動リール用の物は、特に厳しいのが現状である。

 

これ、残念ながら生産国に問題があるからとしか言えない。

 

世界で、もっとも信頼されている安全装置は、日本の某メーカーせいなのだが、それを使っていると偽っている商品が多すぎるのだ。

 

最近も、それが判明して日本の釣り具メーカーがバッテリーリコールをおこなっている。

 

段々、何を書きたいのか解らなくなりそうなので、

これらの問題を解決するために日本では、世界一厳格な基準P.S.E.認証を必要としている。

 

このマークがついてないと販売も制限を受ける。

 

また、航空会社の指定は各社まちまちなので、証明書を添付しておく必要もある。

参考例)フィッシュアイ社の場合

http://www.fisheye-jp.com/_src/65543322/pdf_battery_notice.pdf?v=1652428958909

 

P.S.E.認証はそれほど大事な事になってきているのだが、水中写真愛好家に浸透しているだろうか?

詳しくは、下記のリンクを参照してほしい。

https://hameefun.jp/how-to/6753

 

ここにきて、P.S.E.認証のリチウムイオン電池で最も主流のサイズ

「AOI Limited UCS-Q1-RC ウルトラコンパクトストロボ RC」につかわれている。

18650型に問題がおきている。

 

もちろん

「AOI Limited UCS-Q1-RC ウルトラコンパクトストロボ RC」の国内販売に同封されるのは、

フィッシュアイ社が独自で認証を取得した専用バッテリーと充電器である。

 

しかし、

ここで、ワンセットあれば、フラッシュ回数はフル発光で1500回と十分であるが、複数日の遠征に出かけようと思うときに、予備のバッテリーセットがほしくなると言うのが心情である。

 

専用バッテリーかなり高価である。

だれしも、そんな時は、通販サイトで同型品を探すだろう。

以前は、フィッシュアイ社よりは劣るが安全性のそこそこの信頼できる物が手に入った。

 

しかし、

「18650 充電式リチウムイオン電池 保護回路付」と検索しても、

Amazon.co.jp : 18650 充電式リチウムイオン電池 保護回路付

 

アマゾンお勧め品で検索リストに並ぶ商品には、買う事を進められない粗悪な物しか並ばなくなってしまっている。

この傾向、戦争の影響もあるかもだし、日本からの重要パーツの輸出規制の影響

さらには、電気自動車などの産業への転用など色々ある社会状況である。

 

おとなしく、純正品を購入する事が現在の最善かもしれない。

 

 

また、それでも、納得ができない人の為に、YouTube公開でアマゾンで購入できる18650 充電式リチウムイオン電池の検証動画をアップしている人のリンクを貼っておく。

 

【酷すぎw】Amazonに売ってる「大容量9900mAhリチウムイオン電池」を買って検証してみた結果www

【酷すぎw】Amazonに売ってる「大容量9900mAhリチウムイオン電池」を買って検証してみた結果www - YouTube

 

【検証レビュー】Amazonで購入した激安中華製18650リチウムイオンバッテリーをレビュー

【検証レビュー】Amazonで購入した激安中華製18650リチウムイオンバッテリーをレビュー - YouTube

 

【検証】Amazonで購入した激安18650 リチウムイオンバッテリーは使えるのか?

【検証】Amazonで購入した激安18650 リチウムイオンバッテリーは使えるのか? - YouTube

 

どれも、容量に偽りがあるだけでなく、保護回路付はついていない事が判明している。

アマゾンも、もう少し厳しく商品をチェックしてほしい物である。

 

にほんブログ村

水中写真のランキングをしています。

この日記が、

気に入っていただけたなら(*≧m≦*)

https://photo.blogmura.com/p_underwater/ranking.html?p_cid=10348756

 

ポチとしてくださいませm(_ _"m)ペコリ

または、

ぺージ下部ミジンベニハゼのバーナーを

ポチとしてくださいませm(_ _"m)ペコリ~~~