ZERO NEXT LEGEND BT3 新製法”アルマジロ加工”の使用感と、ラジアルドライスーツの利点と欠点

ZERO NEXT LEGEND BT3 新製法”アルマジロ加工”の使用感と、ラジアルドライスーツの利点と欠点

 

ZERO NEXT LEGEND BT3をモニターテストさせていた。

先に、感想をまとめると、

今回のテストで、ハリ魔王は、次回のドライスーツも従来タイプで十分と結果を出した。

NEXT LEGEND BT3のターゲットは、あきらかに、今までのラジアルドライスーツユーザーではないと感じる。

新製法”アルマジロ加工”の使用により、通常のラジアルドライスーツより、スーツがのびて動きやすい点にメリットを感じるダイバーには、朗報だろう。

 

 

お勧めの使用者

 

難点は、

背中のパット部分が、より厚い断熱性の優れた素材になり、その分、ウエイトの量が増える事( ..)φメモメモ

ハリ魔王のサイズLLBで、約2kg増量が必要であった。

 

このパットのおかげで、日本の作業潜水で一番使われているハーネスや、日本で、最もしようされている、ショルダーストラップ(フロントアジャスタブル)タイプのBCDや、ジャケットタイプのBCDを使用するのに、パット効果が高くより、空気の出し入れで起こるブレを軽減できるだろう。

 

逆に、ハーネスの無いソフトバックのBCDや、テクニカルダイビング用などの場合は、この効果はほとんどない。

ハリ魔王は、ハーネスがないジーグル社のBCDを好んで使うので、この効能はまったく受けなかった。

 

以上から、

旧タイプの方がメーカー希望小売価格がやすいので、そちらの方がお好みとなる。

 

しかし、これはあくまでも、長年 ラジアルドライスーツを着慣れているプロダイバーの意見と考えていただきたい。

以前、大学の部活の先輩ダイバーが、ハリ魔王のドライを見て、初ドライを同じタイプのラジアルドライスーツの2mmタイプを選んだが、毎月1回から2回のペースで潜る方(NAUIレスキューダイバーで、基本的なスペシャリティーは全て持っているダイバー)で、使い慣れるのに3年かかっている。

 

また、伸び率の少ないラジアルドライスーツの一部をジャージ素材にするのは、ハリ魔王はお勧めしない。長期使用をすると二種類のつないだ場所からの水没トラブルがはじまる。

 

表面がラジアル素材の方が、保温力が高いと勘違い!!

① 水中では、ジャージも、ラジアルもかわらない。

保温力は、ネオプレーンの厚みで変わる。

厚みが厚い方が、水温の遮断効果が高い、その反面、使用するウエイト量が増える。

 

② 陸上では、ラジアル地は早く水分が少ないので、風による放射熱の影響を受けずらい。

ボートの帰りなど、ジャージの物と比べると格段にその差を感じる。

インナーの設定を間違えなければ、ドライスーツを着たままの方が、

陸上での保温効果は高い。

 

 

一般初心者ダイバーが一着目のドライスーツなら、通常のジャージ素材で、十分だと思う。

一部のダイビングショップに怒られてしまいそうだが、ドライスーツは、既製品のサイズ設定で、選びクビ・手首・ブーツサイズを自分のサイズにしてもらえるサービスを使えば十分な物である。

ちなみに、世界的に見るとドライスーツでサイズオーダーする比率が多いのは、日本人だけの習慣である。

海外では、サイズオーダーは既成サイズにどうしても合致しない極端に大きい方の物だ。

 

ドライスーツの値段をおさえて、その分、キチンと性能の高いインナーを用意してほしい。

現在は、それだけインナーの性能で快適さが大きく違う。

 

最後に、インナーのお話を付け加えて終わりたいと思う。

 

これ先日

大島遠征をした時に、一般ダイバーの内緒話を聞いて驚いた。

その方は、ショップツアーで来ていた。

「ドライのインナーにWorld Dive(ワールドダイブ) サーマルボディスムーサー プルオーバーをインストラクターが進めてくるけど、ユニクロの極暖インナーで十分ヨ。教えたの内緒ね」というのだ。

同じ様な話を聞いた事がある方もいると思うが、自分は、あまりの"無知"に驚いた。

その話した方、水温16度のダイビングを終わって、ダイビングサービスに戻った時には、唇は青く、震えていた。軽い低体温症をおこしていた。

 

もちろん、サーマルボディスムーサーだけで潜るなら、水温16度は限界を超える可能性はある。

しかし、低体温症が出るまでは、いかないだろう。

 

インナーの考え方は、冬山用品の方が格段に進歩している。

それらのメーカー・販売店店員がユニクロの極暖インナーは、街着で山では危険と言っているのを知っているだろうか?

 

ドライスーツのインナーに、必要なのは、まず、皮膚からでる水蒸気が汗になり、皮膚に戻らない事、この機能持ている素材を素肌に着る事が重要である。この分野では、山用品メーカーが最も優れている。

この機能は、ユニクロ商品にはない。

お値段も、こんなタイツみたいな物でこんなにするのと思うほど高価である事が、難点。

 

自分は、

ZERO アウトラストインナーを愛用している。

しかも、現行モデルでなく10年ぐらい前のモデルである。

十分に、現在は、元が取れると言えるだろう( ..)φメモメモ

 

その上には、追い出された湿気・水分を止める場所としての機能

運動によって温められた空気をしっかりとためる工夫がされているインナーを適水温によって変える。

 

18度までだったら、フリース素材の物で十分で、それ以下になるとより厳密に考える必要がある。

自分は、この場面で、サーマルボディスムーサー プルオーバーを上下着用する。

 

今回の16度という事例では、ハリ魔王グループダイバー達は、ラジアル2mmドライの中に、下記の装備をしていた。

NAUIレスキューダイバーの先輩は、モンベルのインナーに、アイダブルシリーズのIW-3200の重ね着を使用。

 

もう一人のダイブマスター方は、リンク先の肌着タイプインナーで、

https://www.finetrack.com/layering/

 

https://yamahack.com/1844

 

サーマルボディスムーサーの上下、その上にFIX UNDER WARMERヒートベストを愛用している。

 

ハリ魔王は、お腹を冷やすとトイレが近いので、ZERO アウトラストインナー上下に、World Dive(ワールドダイブ) サーマルボディスムーサーの上着をきて、イダブルシリーズのIW-3200の重ね着で潜った。

 

1時間近く潜って、御トイレに行きたくなるが、震えるほどでは無い。

 

 

もっと、水温が低くなると中に空気をためる層が必要になる。

 

また、アウターであるドライスーツの生地の厚さも、3,5mmや、5mm・6,5mmが必要になてくる。

そう、潜る場所によって、それだけのインナーの厚着をできる余裕のあるサイズのドライスーツが必要になるのだ。

 

一年中ドライの場所でも、場合によっては、余裕のある大きめサイズと、体にフィットした2着のスーツが必要な時もある。

体にフィットしたサイズのドライスーツを着用シーズンは、ガイド・インストラクターとっては、初心者ダイバーの相手をする比率が多くなる。

そんな時、動きやすいZERO NEXT LEGEND BT3は、武器になる( ..)φメモメモ

ちなみに、スクイズ状態で、水深15mまで、給気を一切しないで泳いでみたが、ジャージの3.5mmドライスーツ並みに泳ぐことができた。

 

ハリ魔王が、いらない訳は、

冬は余裕のあるサイズのドライスーツを着るが、それ以外のシーズンは、セミドライスーツや、六半カブリを使うので、この様な用途の必要性が薄いためでもある。

 

一般初心者が進められるドライスーツは、これらのスーツを一着でこなす為に作られている物が大半である。

 

2着目を買う時には、良く自分の用途を検討して決めてからする方が良い。

 

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