久しぶりに、
水中写真に参考になる本シリーズを更新したいと思う。
いのちの海―海島晴由写真集
海島晴由氏が、大瀬崎の海を紹介した写真集である。
現在は、絶版である。
ハリ魔王の古い知り合いで、
水中映像サークルの初期メンバー
で

「水中映像サークル HP.」
あった方である。
現在は、
ダイビングをされていなく、
牧師をしている。
この海島晴由氏との出会いが、
ハリ魔王の水中写真人生に、大きな変化をもたらした話は、
以前
紹介したので、割愛させていただく

海島晴由氏は、
色々なコンテストで、入賞・グランプリを複数取られている頃
良く当時勤めていた

旧マウイ浦和店(現在の場所ではない)に、
その成果をお持ちになって、見せてくれた。
この写真集には、

その時の懐かしい写真が使われている。
(転用防止のためマーク入り)
今考えても、
良くこの瞬間をおさえたなと思うカットが多かった。

当時
彼自身が、言っていたが、
偶然のカットだから、もう二度と撮影できないだろうと、
見せられた瞬間が、

ハリ魔王も、最も、好きなカット

海島晴由氏とは、
色々な場所に遠征を共にした。
その中で、
ハリ魔王の撮影の甘さなど
を気が付かせてくれた。

コレは、
今も、自分のフォトコースの指導に役に立っている。
さて、
これらの写真を持って

海島晴由氏は、新聞社・出版社を回った。
紹介もあり、小学館から、写真集を出す事に決まったが、
ストックの写真だけでは、GOサインはでなかった。
ソコから、
彼の大瀬通いのペースが上がった。
まだ、
誰も気づかない生態的瞬間を物にする。
産卵期に入ったカエルアンコウは、
メスの横で、オスが数匹ストーギングする瞬間複数枚撮影


カエルアンコウは、
東海大学海洋科学博物館の先輩院生のテーマであったので、
性変換をしない事が確認されていた。
性変換しない種で、
複数個体が、一匹のメスをストーキングするのを確認したのは、
非常に珍しい成果

また、
当時、某分類の名誉あるかたら、違う種類と指摘が入った瞬間

今は、
この行動は、定説で、毎年、量が変わるが見られる。
ヤリイカの集団産卵も

彼が初


いまだに、この彼が撮影した以上の映像は発表されていない。
最後は、
彼の人を動かす能力を書いて行きたいと思う。
クマドリの産卵行動を
大瀬では海島晴由氏

反対側の東伊豆では、
中村宏治先生のグループが狙っていた時代
調べていくと、
決まった時間に、産卵する事が解る。
しかし、
その時間は、ナイトダイビングの開始時間より早く

しかも、ナイトで、潜る事を禁止している場所

海島晴由氏の凄い所は、
特別許可をもらう為に、
断られても、足しげく漁協に通い、
特別許可を取り

漁協の旗を立てて、撮影に挑んだ。
そこまでの努力をして撮影をしている

執念の一枚


今の若手水中カメラマンには、絶対、真似のできない努力である。
ただ、
現在のレベルなら、
放卵された卵と、
できれば、
精子が出された瞬間ならなお良かったと思う。
一つの映像を見て

その先、撮影できる瞬間があるか

瞬時に判断できるの能力が、必要とアドイスをくれたのも、彼だった。
その後、
そのすべてが、そろった写真を
中村宏治先生は、発表している。
現在
その時間帯を特別許可という形で、
東伊豆で、ツアーが組まれるようになっている。
そう、
一つの写真が切っ掛けで、
その地域のダイビングシーンが、変わる事がある。
そんな影響力をマザマザと見せられたのが、
「いのちの海―海島晴由写真集」であった。
この写真集の後
大瀬崎の海は、さらに人気のダイビングスポット
になった。

この写真集を
ハリ魔王がもらった時


店のそんなに生き物好きではないインストラクターが、見て
一言
「ああ、大瀬崎に潜りに行きたくなった
」

そう言わせる迫力がある。
ハリ魔王は、
この写真集を見た時

「大瀬では、これ以上の物を撮れないな」と

考えさせられた。
それが、
その後の海外リゾート開発・調査の仕事につながる。
そう、
海島晴由氏の「いのちの海」の様な
写真集を出したいと思ったから
新天地を探す必要があった。
同じ事を考えた
フォト派ダイバーは、
多かった。
同じ様な地域限定の海を撮影した写真集が複数出版された。
このレベルと言えるのは、
もう一冊だけ

いつかは、
このレベル以上と燃えたが、
かなわないまま、初老になってしまったハリ魔王である。
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