[マレーシアボルネオ島 マブールの現状Ⅰ]のつづきを
アップします。
最初のダイビングポイントは、
『イールガーデン』
潜りなれた場所だ。
潜降して、驚いた。
水中景観が全く変わってしました。
オランウータンクラブ(通称)
オリビアシュリンプなどの
見られる環境は、もう、見当たらない。
沖の砂地には、
ポイント名の由来のスパゲッティーモレアイールという
ガーデンイールがたくさんいて、
ヤノダテハゼ・
メタリックシュリンプゴビー・
ヒレナガネジリンボウが見られる環境がそこに広がっていたが、
全く、そんな生物の住む環境は無くなってしまった。
あんなに、
たくさん生息したしていた、
ゴールドスペックジョーフィッシュすらいない。
そこにいたのは
タカサゴ類の魚群
そして
ツバメウオなど、シパタンで撮影していた生物たちだった。
何故、
「フィッシュアイも用意しろと」、
長年の付き合いのガイドがネンを押したのか理解ができた。
一本のダイビング開始から、
数分で、マブールが、
もう以前のマクロ天国のエリアで
ない事に気が付く。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
エキジット後
長年、このエリアでガイドをしてきた
友人でもある彼は、
「ダイバーの増加で、深い場所へ逃げたとのだと」言い、
そう考えている様であるが
それだけではない様である。
いろんな、現状が複雑に、絡み合っている感じがした。
『イールガーデン』を潜りながら、
このポイントを詳しく観察した。
まず、
食用にむく種を中心に増えている。
ダイバーが増え、警備のシーポリスなどが増員された為
違法な漁法が行われなくなった為に、増えていると考えられる。
しかし、
ダイバーの増加で、
成長は早いが、フィンキックなどでダメージを受けやすい
ミドリイシ類の群生は、
少なくなり、それを住処にする生物は、減ったと考えられる。
また、
違法ダイナマイト漁の跡に、
生物系が再生する時の新しい環境に見られる種は、
違法行為が行われないので、見られなくなった。
(ガレ場を好む生物)
何故、
沖の砂地からの生物が減ったかは、考察する条件が見当たらない。
このエリアに潜るダイバーのスキルが、低下しているので、
砂地には、全く、
ダイバーのプレッシャーの形跡が、発見できなかった。
砂の粒子が、若干、細かくなった程度の変化であった。
斜面は、本来の潮通しの比較的良いエリアから、
例)セジロクマノミ
速いエリアを好む生物が見られる様になった。
例)バックに写るアカモンガラ
もちろん、
以前から見られる
内湾性の強い普通種も見られる。
その典型は、
ハシナガチョウチョウウオ
ダイバーなれして、
35mm換算25mm相当で、ワイドマクロ撮影をしても、
悠然と餌をついばんでいた。
流れの速い所を好む種が増えたが、
マブール独特のこの不思議な生物層の組み合わせには、
変化がないようである。
同行ゲストの好みを知っている
ガイドは、
マクロネタを探しながら移動を続ける。
続く
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