デシタル化から始まった水中TTLの氷河期からS-TTLの登場② Nauticam TTLコンバーター Nikon


最初に、光ケーブルを使った
水中TTL調光を可能にしたのは、
イノンS-TTL調光システム
 
現在の仕組みは、イノンが公開している。
「テクニカルガイド  S-TTLオート調光について」
 
S-TTLストロボ内蔵フラッシュの代わりにプレ発光本発光を行う事によって、陸上TTL発光なみに調光を可能にした。
 
初期は、
プレ発光1回のストロボには、正確に、水中TTL調光をしたが、
複数回のプレ発光を行い正確に、
光量を計測してから発光する(g)b
ニコン型のTTL信号には、対応していなかった。
 
その後、
受光部の高性能化など、中身の仕組みを見直して
タイプ4以降のモデルは、
すべて、この複雑な調光システムに対応している。
 
しかし、
このブレ発光を複数回する為に、
コンデンサーにためられたパワーは、使われる。
その為に、ガイドナンバーに表示された光量より、
ストロボ光の照射される光に限界が早く起き
絞りを絞り過ぎるとアンダーにストロボ光が炊ける。
ニコンでは、絞りf-16ほどでその症状が見られる事がある。
キャノンなどは、プレ発光が一回のモデルが多かったので、
同じストロボを使用するなら、より絞って使う事が可能になる。
 
プロカメラマンの中で、
絞った映像を多用する人は、
ガイドナンバーが大きいZ-240タイプ4
多用するのはその為である。
 
この光ケーブルを使ったS-TTLには、
絞り値を大きくすることにより、
内蔵ストロボは、
ほぼ、フル発光に近い状態で常に炊けることになる。
ストロボ側のチャージタイムは、最大1.6秒程度であるが、
本体側のチャージは、それ以上かかるので、
ストロボの性能に合わせた連射する事は出来ない。
カメラ側のバッテリーもより早いスピードで、
消耗して行くことになる。
 
バッテリー容量の小さいコンパクトカメラでは、
1ダイブごとに、バッテリー交換が必要になるのは、
このため
今後は、動画性能の高いミラーレスで、
静止画と両方を撮影すると、同じ問題が起きるだろう。
このシステムで、水中TLLを行うと、
サンゴ礁などの白砂地で、乱反射が多い場面では、
太陽光を優先する測定をカメラ側行う。
 
こんな場面でも、本来の陸上用TTLオートは、
調光補正を優先情報で行うが、
水中では、S-TTLも、SEA&SEADS-TTLも、対応できていない。
こんな時、マニアル発光に切り替えて発光量を調節する事になる。
 
残念な事に、
近年のコンパクトカメラをはじめ(g)b
キャノンの入門クラスのデシタル一眼ですら、
内蔵フラッシュにマニアル発光のモードがない物が登場している。
 
内蔵ストロボのプレ発光機能をOFFにできないので、
水中ストロボをマニアルで使えない組み合わせがある。
ハリ魔王ですら、
すべてのハウジングが作られているカメラとの相性は、
確認しきれていない。
 
こんな場面では、
D-2000タイプ4と、Z-240タイプ4には、
Autoというモードがあり、
これによって、複数回のプレ発光に対応して、
光量を自分でコントロールする仕組みが付いている。
「外部オート調光」
この仕組みは、S-2000タイプ4には、搭載されていない。
 
コンパクトカメラのISO感度は、
Pプログラム「シーンモードも一緒の場合がある。」
感度を固定できなく、
場面によっては、明るさが3絞りほど変化してしまうモデルがある。
S-TTLSEA&SEADS-TTLともに、
感度は、ISO100相当で、
水中TTL調光をするので、
光量調節ダイアルで、調光調整する事になる。
 
現在、発売されているS-2000タイプ4D-2000タイプ4は、
コンパクトカメラのこの仕組みに対応しているため
EV.コントロールスイッチ』は、
正確に、1/2ごとに絞り値調節が出来ない
Z-240タイプ4や、YS-D2は、IS0100を基本に、
正確に段階的に、光量調節可能である。
より正確なデータ撮影で、
撮影できるユーザーに支持されるのは、その為である。
 
ここまでの仕組みを理解すれば、
今までの内蔵ストロボ付きのデシタルカメラなら、
十分、撮影が可能であった。
 
できないのは、
外付けのストロボのチャージに合わせたレベルの
連射だけであった。
 
これを可能にする方法は、2通りが考えられる。
フルマニアルで、ストロボを使う方法
[フィルム時代のマニアル撮影の方法を進化させた考え方]
 
コンバータを使いカメラ側のチャージに負担をかけないで、
有線信号を光信号に変更して送る方法が考えられる。
 
最初の方法は、
ニコノスタイプのコネクターを水没の危険を使うか
カメラ側の内蔵フラッシュのプレ発光を停止させ、
発光光量を極端に、小さくして、
光った信号だけを光ケーブルで、ストロボに伝えるしかない。

後者は、キャノンのカメラでは、制限が大きい
ニコンパナソニックなどでは、簡単(g)b
 
その為に、
各社ハウジングメーカーは、
キャノンコンバータ先に開発する事になる。


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続く



 


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