サメ=危険なの?ワニ=危険なの!? 新ラジャ・アンパット紀行

先日、大学時代の友人が、ふざけて書き込みをした。
「サメに襲われてそうになって死に掛けたのかと思った」とね

もちろん、
彼は自分と一緒に専門教育をうけ、
自分より優秀だったから、
水産試験場の技官になった男である。
「自分と共通」の常識があっての冗談だが、
一般人、そして、まだ、ダイビングを始めたばかりのダイバーは、違う印象を持つだろう。
 
サメ=危険なの
 
 
 
丁度、
今日書きたかった事とリンクして、
心の整理をするために、
少し詳しく書く事にした。
 
 
 
技官の友人の住む北海道では、
ヒグマとのトラブルが絶えない。
よほどの事故(死亡)でも無いと新聞や、
ニュースにならない。
そう、それだけ多いと、話題のネタにも、ならないのだ。
 
 
 
 
 
 
でもね、
熊の立場からすると、はたして、人間を好んで襲っているのか

実は、そうとも言い切れない。
最も恐ろしい状態の熊は、
実は、母熊、自分の小熊の為なら、命をかけて守る。
目の前(テリトリー)に、急に、入ってきた人間は、
大事な小熊を襲うかもしれない危険な存在
排除するのは、当たり前の防衛本能
 
 
自分の大事な人の為なら、人だって、同じ事をするでしょ。
 
 
 
熊に近づくのに必要な最善の注意とは、どの様なものなのかも知らない

考えない観光客が、
知床に大挙して現れるorz
カメラを持って
 
 
さあ、
水中で、出会う最も危険な生物は、本当にサメ
 
 
情報が、きちんと伝達される様になった
昭和以降、サメによる事故死のニュースは、
たった3件しかない。
先のヒクマの事故死件数と比べても、
明らかに、事後率は低い。
その被害者の内、
二人は、仕事中の作業ダイバー、
最後は、親の無知による事故

世界に広げても、
フロリダや、オーストラリア、ハワイの一部の地域が、率が少し高くなるが、
すべて、リアルバイトは、サーファーに限られ
それ以外の一般者の場合は、溺水死後、襲われている事が別っている。
 
 
ダイバーがサメに襲われること自体が、
超まれな事で、
さらに、死亡すると言うことは、
天文学的確率の事なのだ。
 
 
ワザワザ一般ダイバーが、
危険な種のサメを見に行って、
その確率を上げる事は無いとは言える。
 
 
 
では、
ネイチャーフォトグラファーなら
人の撮影していないシーンの為なら、
最善の注意と、経験値によって、
冷静かつ沈着に、
そのチャンスを探り、
ファインダーを向けるかもしれない。
 
もちろん、自分も、Yesである。
 
また、
そんな生物からのリアルバイトより、
潜水事故の可能性の方が、
ずーと高い危険率である。
 
 
 
この生き方を選んでから自分は、心に決めている。
もし、
水中で、もう、空気中に帰れないと判断した時は、
シグナルフロートに、水中カメラを結わき付けて、
それだけを生還させると決めている。
だからこそ、
本気の撮影の時は、一枚一枚真剣に撮影する。
そして、
何があっても、生還する客観的な自分分析は、一切の妥協はしない。
 

今日は、そんなシーンに、期待して水中へ入った。
ラジャンパットのメインポイントから、
離れた場所に遠征に行った。
ここにも、入り組んだ、水路がある。
その奥まった場所に、マングローブの生い茂った透明度の異常にいい
湾状の場所で、ボートの上で、水面休息の休みをとった。

クロコダイルが、過去に見つかっている。
ガイドは、もしもの事を考えて、泳ぐなという。
 
自分には、それはできない。
この透明度なら、まだ、誰も、撮影していないワニの泳ぐ姿を撮影できるかも知れない。
まずは、その場所雰囲気を伝える
イメージ 1
カットを撮影した。
その後、ワニが、いないか、
慎重に、マングローブ林の中をのぞき回った。
残念なから、そのチャンスには、恵まれなかった。
しかし、そのお陰で、別の事に気がつけた。
ボートに戻り、カメラ交換して、それらの生物たちの撮影を続けた。
次回以降で、お見せしていこうと考えている。
 
 
 
先日、知り合いのカメラマンの訃報を聞いた。

南極水中撮影に、チャレンジに行き
チェックダイブ中だったと思う。
ご冥福を心のそこから祈つているが、同情はしない。
むしろ本人は、未練が残っただろうと自分の思考では、考えている
だって、それだけの事をして、目指した自然の瞬間を残せなかったのだから
自分も、彼女の素晴らしいその写真を見て、リアルに嫉妬したかった。
 
 

自然界で、
人と違うものを見たい、残したいと考えるなら、
最悪の覚悟が無い奴のする事ではない。
 
 
 
死に掛けた病院のベットで、
考える事
 
 

ここでは、まだ、死ねない。
あの場所に残してきた、

あの瞬間をもう一度、見たい

今度こそ撮影したと、願うから

出逢うためには、ダイビングはやめられない
(苦笑)

 
 
 
 
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