警告!!あなたは、自分の不注意で、レギュレーターを壊していませんか!!?

年末間際に、
こんな大げさなイメージの題名で、
この日記を書くのは、
普段、自分のブログを読んでいない人にも、
知ってほしいからです。
 
 
海外ツアーで、
知らず巻き込まれているかもと思い○|_| ̄ =3 ズコー
書く事にしました。
 
 
最近
エントリー前のチェックでは
問題なかったのに、
水中で、突然!!
レギュレターの1st.ステージが、
故障して、
フリーフローが始まって、
中には、吸えないほど激しくフリーフローをおこし
水面に戻るエアーが無くなって
水面まで、帰っても、
興奮と恐怖のパニックで、死にそうになった事例が起きています。
 
SNSを少し探せばいくつか事例が出てくると思います。
 
 
その中は、
メーカーの責任と考えて書いている方がいますが
 
それは大きな間違えで、
もし、裁判をおこしても、簡単に、負けてしまいす。
さらに、名誉毀損で、相手の会社に訴えられ、負けてしまうでしょう。
 
 
何故かは
 
後ほど、書くとして、
 
 
どの位
その問題が、身近なものか考えてほしく書いていく事にしました。
 
 
自分は、
以前、某大型販売店のゼネラルマネージャーをしていた関係で、
今、自分が現在、代理店をしていない
メーカーも、含めて
ほとんどすべてのオーバーホール技術者の資格を持っています。
 
 
そんな自分から見て

信頼できる製造メーカーで直接O.H出し
信頼できるオーバーホール工場でO.H後一年未満で
 
さらには、
自分の弟子が、
直接オーバーホールをおこなつている量販店でO.Hされて
一年未満のレギュにも、そのトラブルが、起きています。
 
 
これらのユーザーのレギュに共通するのは、
海外でのダイビングが中心で、
クルーズ船に乗って、
ダイビングを楽しんでいるダイバーという
共通点があります。
 
 
自分の顧客でも、今年一年中に、立て続けに3台も、起きています。
 
 
その方たちの全て共通しているのが、
期間中の管理を現地のスタッフ任せにしている点
orz
 
 
この時点で、
いくら裁判を起こしても、勝訴できません。
 
 
それは、
正規のルール通り、
指導をしているφ(・ω・ )メモメモ
指導団体で取得した
初級コースのCカードでは、
機材の普段のメンティナンス・セッテングは、自分で責任を持ってする事に、なっているからです。
初級コースのマニアルにも書かれていて、
さらに、
メーカーの説明書に正しいそのレギュレターの管理方法が書かれている以上
 
 
メーカーに、製造、メンティナンスの落ち度があると言い難いからです。
 
 
もちろん、
オーバーホールをいい加減に行った場合は、
その限りではありません。
 
 
 
自分が、頼まれその中身をチェックした
レギュの画像をお見せしながら
どんな状態か、
お話したいと思います。
 
今回のレギュは、
バランスダイアフラムの1st.ステージです。
世界3代メーカーで、
世界的シア率でも、
トップ3のメーカー品です。
 
手順通り
分解して、まず驚いたのが
1st.ステージの心臓部を全て通って
外の圧力を感知する部分まで、
水没している事
イメージ 1
変色がその痕です。

しかも、海水が入ったとすると、
イメージ 2
この様な変化は、起きません。(四角内)
 
拡大すると良くわかります。
イメージ 3
何か
酸性物質の入った液体が
入ったことが判ります。
 
タンク取り付け部の部品の内側は、
イメージ 4
全てメッキがはがれています。
 
これで、フリーフローの原因のひとつが判りました。
 
 
ご本人に確認すると、
東南アジアのクルーズに
参加したとの事
しかも、
機材の水洗いも、乗船スタッフ任せorz
 
 
考えられる原因は、
飲み水以外の水は、
何回も、
水を入れる船の衛生的とは言えないタンクに、
日本の飲料水では、許可にならないレベルの水を入れて
それを使って洗っている事、
衛生考えて、消毒に、酸性の物質(漂白剤など)を入れてしまっていて、
ダストキャップをしっかり閉めないで漬けてしまっています。
 
それによる水没であると考えるのが妥当でしょう。
 
 
今回のモデルは、
真鍮に、メッキを施したモデルなので、
すぐには、大きなトラブルになりませんでしたが、
 
 
精度の高い事が、
自慢のチタン(チタン合金)製だったら、
激しいフリーフローが、
後日、再使用時に、確実に、おきるトラブルです。
 
さらに、
HPシート(タンク圧を安定した中圧にする最も大事なパーツ)は、
 
イメージ 5
こんなに、汚れています。
 
シートに、付いた汚れは、
タンクの中に、チャージ時に、入った
オイルなどの汚れが、こびり付いたものです。
 
 
これだけなら、
大きなトラブルになりませんが、
この後、ナイトロックスの充填されたタンクに、
つないだとすると
o (゜Д゜;≡;゜Д゜) o  
 
一気に、酸化したら、考えただけで怖いです。
これは、全てのレギュレーターで、
激しいフリーフローが
おきる確率が
高いでしょう。
 
 
また、
廃油ですから、
健康にも、良くありません。
 
こんなのが、入った空気を吸ったら、
肺がムカムカしたり、
鼻呼吸すると、
オイル臭いにおいで、頭が痛くなるでしょう。
 
 
これは、規定時間で、
コンプレッサーのフィルターを交換していないか、
チャージスタッフが素人で、
チャージ中のオイル抜きの作業がいい加減な為におきます。
 
 

衛生面を考えたら、
アポロのバイオフィルター等の装着が必要です。
* これらの商品を誤った使用法が、原因のトラブルもおきています。
 

HPシートの四角で
イメージ 6
囲った部分を拡大すると、
イメージ 7
矢印で示したすべてが
レギュの内壁のメッキはがれ物か
ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…
カーボンなどのゴミ
○|_| ̄ =3 ズコー
 
 
 
これでは、
正しく中圧を作る事は、不可能です。
このレギュレーターの年式・交換パーツの総額を考えて、
新品のレギュレター一台分より、高額なことで、
修理を断念する事を顧客様には、伝えました。
 
 

この様なトラブルに
ならない様にする為には

・ 基本的に、自分で、セッティング・普段の水洗い等のメンティナンスを行う。不可能な場面では、最低エキジット時に、自分で、レギュの1st.ステージは、タンクから、はずしてダストキャップを閉める。
 
・ 使用前のチェックは、出船前に、必ず行う。
エントリー直前では、トラブル回避は、不可能です。

 
・ タンクに充填されている空気の匂いを必ず確認する。臭ければ、交換を要求する。
 
・ 精密な高級品(日本人ダイバーのほとんどが使うもの)は、必ず、一年前にオーバーホールを信用できる場所に出す。

 
・ 使用中に、少しでも、機材に、普段と違う違和感を感じたら、再チェックする。
帰国後は、信頼できる専門家に点検をしてもらう事
 
 
どれも、
自分はNAUIスクーバコース(入門コース)で、
教えている基本の項目なのだが
自分の講習生でも、何%が、覚えてくれているかorz
疑問である⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク
 
 
ダイビングは、
どんなに有能なガイド・インストラクターと潜っても、
全ての責任は、自分自身にある事を忘れないでいただきたい。

楽しいダイビングが、続く為にも、忘れずに、
オンリスクダイビングを
(v^ー゜)
 
 
 
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