SEA&SEA[水中写真にストロボが必要な理由]に追加解説 ライト撮影で考える事5


演色性Ra70.2超高輝度白色LEDを使って、
ハリ魔王が、LEDライト撮影の基本チェックをする訳を
ニコンD500のホワイトバランスの機能のお話の途中だが、
先に話しておきたいと思う。
 
SEA&SEAが制作して配っているパンフ
イメージ 1
[水中写真にストロボが必要な理由]を使ってね
追加説明をしていきたいと思う。
 
このパンフ大変良くできているが、
見る人の知識レベルで、誤解を招く点もある。
 
また、
ストロボメーカーとして、
ストロボの有効点を優先して作られているので、
その辺に問題も感じるが、
このスペースで
よくまあポイントを押さえている(*^ー゚)bグッジョブ
 
今回、SEA&SEA[水中写真にストロボが必要な理由]
一回で解説するのは、無理である。
 
[ライト撮影で考える事]の中で、
数回に分けて、解説していきたいと考えている。
 
まずは、
ストロボとLEDライトの光量の違い」から
イメージ 2
このパンフでは、
同じ露出で、それぞれを使った時の光量の差を見せているが、
これは、普通の人には、判りづらいと思う。
LEDライトが適正の時、
光量の大きいストロボでは、オーバーになるというもの
 
これでは、光量の小さいLEDライトでも良く見えてしまう。
 
ストロボの適正に合わせると、
LEDライトは、真っ暗な黒ツブレの映像になり、
やりすぎ感が強くなるのを防ぐ配慮から、こうしたのと思われる。
 
SEA&SEA社も、新型LEDライトを展示会で、発表していますからね。
 
そのライトの販売も、考慮しているのでしょう。
 
さて、
ハリ魔王だったら、
最近、講演会を頼まれた
SDC水中映像勉強会用に製作した映像を使って
解説したいと思います。
 
ストロボ撮影で、適正露出になる様に調節して、
ホワイトバランスは、オリンパス水中モードで撮影
そのままでは、シアンの色かぶりをおこすので、
ストロボ側に、カラー調整のフィルターを取り付けて撮影
イメージ 3
 
 
 
同じく
LEDライト1000ルーメン2灯で、適正露出になる様に、調節して
ホワイトバランスは、オリンパス水中モードで撮影
そのままでは、シアンの色かぶりをおこすので、
LEDライト側に、カラー調整のフィルターを取り付けて撮影
 
イメージ 4
 
被写体のオオモンカエルアンコウは、30cmほどの個体


ストロボ撮影では、
体の奥まで、楽に光が届き、
オオモンカエルアンコウ全体を浮きあからせている。
 
一方、LEDライトの場合
オオモンカエルアンコウの顔を正確に、浮きあがらせているが、
本体は、光量が足らないために、
黒くツブレて、発色をしていない。

被写体全体を照射するなら、ストロボに軍配が上がり
照射有効距離が、短い事を利用して、
その生物の特徴を明確化させる技法なら、
LEDライトの方に軍配が上がる。
 
本当は、
ストロボには、ストロボの利点があり、
LEDライトにも、利点が存在する。
 
それを使い分ける事が、より広い水中撮影の表現であり、
どちらかが、優れているとは、言い難い。
 
ただし、
初心者がどちらの方が、失敗なく撮影できるのか
そう問われたら、ハリ魔王は、
迷わずストロボと答える。
 
この二枚の映像
春濁りの大瀬崎で撮影している。
 
その為、この撮影場所は、
夜の様に真っ暗で撮影をしている。
 
この様な条件で、初めて、比較ができる。
 
太陽光の光が届く水中では、
LEDライトの有効な条件は、極わずかでしかない。
その中で、
LEDライト撮影でしか、
表現できない瞬間も存在している。
 
所で、
ホワイトバランスは、
オリンパス水中モードで、撮影しているが、
フィルター製作という
一般レベルでは、かなり難しい調節をしなくてもφ(・ω・ )メモメモ
ストロボ光の特性に、
ホワイトバランスを正確に合わせれば、
イメージ 5
 
 
未加工で、このレベルの色合いまで、簡単に、撮影が可能になる。
 
これは、LEDライトを使う場合は、
ホワイトバランスの調整は、
最と大事な事になってくる。
 
それについては、
次回「ストロボとLEDライトの演色性の違い」で
お話したいと思う。
 
 
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