高感度性能が進歩したからこその映像 水中写真に参考になる本5


久しぶりの「水中写真に参考になる本の更新をしたいと思う。
 
今回は、
水中写真集でも、陸上写真の写真集でもない。
 
母親がたのんでいる朝刊が、偶然、入れ忘れ去れ
そのお詫びに、いただいたものだ。
 
RIO朝日新聞号外集2016
イメージ 2
リオオリンピックで活躍した日本人選手たちが
きらめくその瞬間を写した物を集めたものだ。
 
その号外集中には、
最新のデシタル一眼レフがなければ
不可能な瞬間が、いっぱい、詰め込まれていた。
 
会場で、ストロボが一切たかれていないのを
リオオリンピックをテレビで見ていた人なら、気がつくと思う。

たとえは、
大相撲の報道席から、
相撲の成り行きを撮影する新聞社カメラマンは、
常に、ストロボを使いその勝敗の決定的瞬間を逃さない為に、
連射する。
今度、大相撲の中継の時に良く見てほしい。
 
それに適した撮影機材として、ほとんどのカメラマンが、
キャノンの業務機を使用している。
 
そう今までのデシタル水中写真は、
この撮影方法の延長上にあったのだ。
 
しかし、
SONYが開発した記録エンジンは、
単純な画素競争から、
高感度性能・ダイナミックレンジなどの画質競争に移行している。
 
いち早くそれを今回のオリンピック用に開発に取り入れたのが、
ニコンである。
 
選手にとって(被写体も同じ)強いストロボ光で撮影されける事は、
戦いに集中する中で、邪魔なものでしかない。
 
誰しも、
オリンピックで、自分の成績を伸ばす事にプレッシャーを感じ
積み重ねた鍛錬を信じ戦いに向かっている。
 
そんな時
報道とはいえ、少しでも、
そのストレスになる撮影法はいかがなものか
 
そんな中で、
編み出されたのが、
超光感度による高速シャッター撮影である。
 
室内会場の照明だけで撮影するこの方法
今までのホワイトバランスの調整の範囲では、
微調整を繰り返す、テスト撮影を繰り返して、
丁度イイ所を探し出す必要がある。
 
新型機材を使って、
限られた期間で、行なわれる大会で、
事前に、テストケースを確認できない会場で、
それを行なうのは、相当、難しく
それが可能な商業カメラマンは、プロ中のプロの方だけであろう。
 
それをこのレベルで、
自動調節できる仕組みがカメラに搭載されていて、
作者(カメラマン)の感性で微調節できるとしたら
 
カメラマンは、瞬間を抑える為の撮影に集中する事が出来る。
 
イメージ 1
そう考えると、納得できる出来栄えである。
 
実は、現在、長期モニターをしている
ニコンD500にも、D5にもこの機能が搭載されている。
 
レスリング登坂選手の写真は、
トリミングされて使われているが、
 
イメージ 3
登坂選手の逆転を決め優勝した瞬間の喜びを爆発させた表情と、
その手前で敗退した選手の表情の対比がすばらしい。
 
絞り込んで、
超高感度が使えるからこその瞬間だが、それだけではない。
 
この撮影をするには、超望遠レンズを使う必要がある。

そうすると、
AFの特性上、
無限大側から駆動するので、
この二人の対比を撮影する為には、
手前の敗退した選手にピントを合わせて、
登坂選手が、
ピントの中に入っているだろう」と言う勘で
撮影する事になるだろう。
 
だれしも、
イイエ
商業プロカメラマンであれば、
そんな、博打的撮影より
確実に次の新聞の一面紙面を、号外を出せる映像を優先するだろう。
 
拡大をみしてみた。
 
イメージ 4
登坂選手にジャストピントで合わせている。
 
コレは、
レンズ一台一台のピント位置の誤差を修正できる機能が必要で
広範囲に瞬時にピントあわせの可能なフォーカスエリアが広く
さらに、早く正確にあわせる機能が必要になる。
これが、可能なら一秒間に、何回高速連射が可能か
その回数が、多いほどチャンスは、広がる。
 
それが、
7枚なのか10枚なのか15枚なのかその差である。
 
他の方法を使えば、秒30枚が可能な時代にすでに突入している。
 
10枚か、15枚かの差を競うレベルの開発は、
すでに時代は、終わりをむかえているのかもはれない。
 
最もハリ魔王が驚いたのは、この映像
 
イメージ 5
 
競泳星選手が、泳いで向かってくる所を正面からおさえた映像である。
 
いままで書いてきた事をすべて可能なものにして、
さらに、
AF一番不得意なシーン
向かって来る被写体をおさえている映像

動体撮影性能が、
低感度下の室内でも機能する仕組みを使ったもの
 
今回は、
カメラの仕組みレベル新時代について書こうと決めているので、
この辺で終わるが、
報道写真に必要な瞬間が見せる表情と、
その対比の作例としては、
すばらしい物が沢山掲載されている。
 
さて、
水中のお話戻るが、
これからは、
光源が、ストロボ光主体から、
それ以外の光を使う工夫が可能になり、
場面によっては、
今までの太陽光と、ストロボ光ミックス光影技術に
違う光源ミックスされる撮影が可能な時代
今までは、
撮影が難しかった瞬間をおさえられる
可能性が高くなってキタと言える。
 
もちろん、
ハリ魔王は、
ブログでそんな提案をしていく必要性をかんじているが、
何処まで、この時代の変化についているか
この老体のテクニック・脳みその量で付いていけるか
疑問になるほどの変化である。
 
ネィチャーフォト一分野としての
水中写真変革をもたらすと言ってもイイ
カメラの進歩があった。
それを使いこなすピントがいっぱいな
RIO朝日新聞号外集2016である。
 
売られている本ではないので、
見る機会は、少ないとは、思うが、是非、手にとって、見て感じてほしいものである。
 
ハリ魔王なら、感情移入して、絶対に、シャッターを切れない瞬間も、掲載されている。
 
一流の報道カメラマン凄さが伝わるものである。
 
 
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