OLYMPUS PT-056防水プロテクターが、
水没の話がちらほら入ってきた。
もちろん、
裏ブタOリングの管理不十分からではない。
今、このトラブルを起こしているのは、
現地ガイド・ショップインストラクター
そして、
水中写真愛好家のサブカメラである。
もう少しの時間がたつと、
一般ユーザーのタイバーの持ち物で
発生するだろうと想定できる。
共通点は、
発売から、3年がたつ
STYLUS TG-3 Toughを入れて、
使用しているユーザーである。
使用開始から、4年以上たつ
自分のSTYLUS TG-2 Tough+PT-053防水プロテクターの組み合わせでは、
その様なトラブルは、起きていない。
今回のトラブルを聞いていて、共通の症状傾向があった。
1.最初は、結露が以前よりひどくなる。(ポリカーボネイト製の防水プロテクターでは、寿命が近づくとおきるトラブル)
2.水深30m以上潜ると、ポート側に、水滴が、数滴付く様になった。
以上が、共通の特徴である。
すべのOLYMPUS社の防水プロテクター
(ハウジングとはメーカーも言っていない)は、
ポリカーボネイトというプラ材質で作られている。
表記されている防水等級は、
JIS/IEC保護等級8級(IPX8)相当で、
45m防水を保障している。
この二つの特徴をよく知って、
使えばφ(・ω・ )メモメモ
その様なトラブルまで、起きる時間を長くする事ができる。
今回は、
この辺をよく理解してほしく書く事にした。
何故、
オリンパスは、この材質で、
この保護等級を使った商品を販売するのか
ハッキリ言って、製造コストが安くできるからである。
さらに、安くする為に、某国で製造している。
コストを安くする為に、
たくさんの中から、無作為に選んだ、物を耐圧検査している方法で検査しているだろう。
『有名ハウジングメーカーは、製造品、一台一台、丁寧に耐圧検査を行う』
販売店の儲け
問屋の儲け
オリンパス社の儲け
OEMで製造する某国工場の儲け
輸入などの輸送コスト
それを考えれば、
あの販売価格で売れるのだから、
一個の製造単価は、想像できるだろう。
この様に考えると、
長く安心して使えるφ(・ω・ )メモメモ
作りになっていないのは、当たり前の事かもしれない。
ハリ魔王のSTYLUS TG-2 Tough+PT-053組み合わせが、
この様なトラブルを起こしていないで、
寿命に達していないのには、
気をつけている事があるからである。
一つ目は、
プラ素材なので、極力、太陽光に、さらされない様にしている。
プラ素材全体にいえる特徴なのだが、
紫外線に弱いφ(・ω・ )メモメモ
そこで、常に、日陰に置き、
それがかなわない場合は、タオルで、太陽光を遮断する。
(コレは、ABS樹脂・アクリル素材も共通、アルミ製のハウジングバックスクリーン部分は、同じアクリル素材なので要注意)
二つ目は、
JIS/IEC保護等級8級(IPX8)相当なので、
45mの防水を保障しているが、
作動を保障していない。
他のプラ素材に比べφ(・ω・ )メモメモ
ポリカーボネイトは、
硬くゆがみがおきづらい仕組みで製造できる。
その反面φ(・ω・ )メモメモ
耐圧水深付近では、歪みが限界になり、
作動に不具合を起こすだけではなく
常に、
他の素材との間に、
収縮率の違いによる、歪みストレスを生じている。
耐圧限界付近では、
繰り返し圧力による疲労破壊がおきやすいのだ。
それをおこさないで、使用できる限界は、
その耐圧水深(JIS/IEC保護等級の場合)の
2/3程度と言われている。
PT-053・PT-056の場合は、
耐圧45mなので、
水深30mまでとなる。
ちなみに、
ハリ魔王のPT-053は、
一度も、水深30mを超えるダイビングには、
持って潜っていない。
潜水計画で、水深30mを越える場所の場合、
陸上待機にこの防水プロテクターをする。
今回、
トラブルになっている方は、
水深30m以上に複数回
購入から短い時間で、症状の出ている方は、
水深45mを超えた使用をしている事が共通点であった。
中には、テクニカルダイビングで、
水深75mに持ち込んでいる、無茶な方もいた。
『それなら、それだけの水深に十分耐えうる設計のRecsea・Nauticamハウジングを使うべきである。』
もちろん、その様な注意をしても、
今回の水没は、おきる物と認識していただきたい。
今回、
症状がでたPT-056プテクターを
耐圧チャンバーテストで、
問題点を探った方から、連絡をいただけていた。
水深30m相当の4気圧をかけると、
ポート側のとめ
ネジ付け根内側から、
水滴が、作られる事が判明しました。
それより、圧が低いと、発生しないそうです。
このトラブルだと、
使用回数が進めば自然に起きるでしょう。
さらに、
耐水圧限界近くで使用すれば、早く発生するでしょう。
また、
製造時の当たり外れも、存在する仕組みの問題点です。
5本の止めネジを均等に締める事は、ほとんど、不可能です。
『コストをかければ、もっと優れた仕組みを使う事が可能』
某国で、
精密な工具『日本のレベルと比較して』を使って作られているとは、
到底考えられないからです。
これらの防水プロテクターは、
それなりの使用頻度と、
使用水深で、
使う事を心がけていただくしかない商品と言えるでしょう。
ついに、
入門レベルから、
特殊な使い方まで、
可能なコンパクトな組み合わせは、
残念ながら、
STYLUS TGシリーズしかなくなってしまいました。
購入する時は、
十分に、考慮して、
純正プロテクターを選択するのか
よりハードな使用に耐えうる設計の
プロモ・Recsea・Nauticamハウジングを選択するのかを考えていただきたい<m(__)m>
☆ 今回の検証は、初めにオーシャンズ・ファミリーのタカジン氏のお話かせら、構成をさせていただいた。この様なトラブルは、一部のガイドの無理なハード使用だけで、起きるものと当初、考えていたが、当社、顧客様で、一般レベルとして、少しハードと言えるレベルの方に、同じトラブルが起きたので、警鐘として書かせていだだきました。この場を借りて、ユーザーの為に検証を細かく行なう、タカジン氏に敬意を賞したいと思います。お知らせo(_ _)oアリカトウゴザイマス
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